海外ビジネス向け「海外送金サービス」比較

19-Dec-2016

by T.Todani

 

インターネットのおかげで海外とのコミュニケーションだけでなく、貿易、物流、金融など様々なモノの取引が便利な時代になった。その中でも、税金や海外送金については、未だに頭を悩まされているビジネスオーナーは多いらしい。 海外ビジネス取引において海外送金は頻繁に行われるのでコストも削減したいもの。
 

そこで、誰もが知っている、大手銀行での送金、「ペイパル」や「ウエスタンユニオン」以外にどのような選択肢があるのか調べてみた。 

 

海外送金にかかる基本コストとは?

 

 

 

(image : 楽天銀行より)

 

通常、銀行窓口で海外送金の手続きをすると、高い送金手数料の他に、受け取り銀行手数料などの手数料が引かれてしまう。まず、海外送金手数料だけに気を取られてしまうが、海外送金にかかるコストはこのトータルの金額になる。まず、「海外送金手数料」「両替コスト」「着金手数料」のこの3段階でコストは見逃せない。

 

それぞれについて、解説すると、「海外送金手数料」とは、海外送金サービスを利用する際に、徴収される料金のこと。都市銀行や大手銀行では、一般的には、1回に4000円〜5000円。これは、利用するサービスや機関によって違うが、安くて2000円の金融機関もある。

 

この「海外送金手数料」に気を取られがちだが、実際は次に説明する両替コスト、つまり、為替手数料のことである。選ぶサービスによって違うが、多くの機関はその日の為替レートTTM(仲値)に対して、TTS(買い値)を+1円、TTB(売り値)に-1円を採用している。100万円をドルに換えると単純に手数料は1万円になる。

さらに、「着金手数料」がある。これは、海外でお金を受け取るために支払わなければならない手数料である。中継する銀行や受取銀行に自動的に徴収される。別名、リフティングチャージなどと呼ばれることもある。
 

この手数料は、送金側が支払う場合と、送金金額から引かれる場合とがあり、一般的に10~30ドルは最低掛かるので、正確な金額を着金させなくてはいけないのであれば、送金元で支払う必要がある。
このように、100万円を送金すると、普通の流れでいうと、4000円の送金手数料+為替手数料1万円+30ドルとして総額約18000円の手数料を支払っているわけである。

 

銀行以外にも選択肢がある? 海外送金の種類は?

 

2016年現在、よく使われている海外送金方法は、大手銀行、都市銀行、ネット銀行で行われている海外送金サービスの他に、「Paypal」や「ウエスタンユニオン」など送金に特化したサービスがある。
 

その他には、銀行のキャッシュカードやクレジットカードを利用した現地ATMでのキャッシングなどもあり、場合によっては、便利でコストが低く、個人旅行では、手軽に利用できるが、ビジネスとしての送金方法としては最適ではない。そこで、5つの主な送金方法を選んでみた。

 

新生銀行Goレミット

 

新生銀行Goレミットとは、総合口座を持たなくても利用できるサービスで、Goレミットに登録し、事前に郵送で送金先の登録を行い、その後は、ATMや他行口座から、指定された「Go レミット」専用口座に円資金を振り込めば送金が可能となる。
 

送金手数料は、一律2,000円。ネックなのは、中継・受取銀行手数料が不明な点。通常約1~3営業日後には、受取口座に入金されるので、定期的に少額の送金を行う場合や現在利用している口座から送金をしたい場合など、このサービスを経由するのが便利である。

 

SBIレミット

 

SBIレミットは、世界200の国と地域に約35万拠点の取扱店を持つマネーグラム社と提携した国際送金サービス。オンラインで会員登録すれば、受取用の銀行口座も不要で便利である。
 

現地での受け取りにはリファレンスナンバーが発行され、それと本人確認書類などを持っていけば、送金手続きから10分程度で、マネーグラム社取扱店で現金の受取が可能となる。
1回の限度額が国によって定められているので注意が必要である。現地に行った際に自分宛の送金としても利用できる。海外送金手数料は、送金先の国と送金金額により480円〜5980円と特に少額に向いている。

 

ゆうちょ銀行

 

全国にある郵便局で手続きができ、ほとんどの国へ送金可能。送金手数料は、1件につき約2,500円となっており、国によっては仲介手数料が別途10ドルほどかかるケースがある。
送金方法は3種類で、住所宛送金、口座宛送金、口座間送金。「住所宛送金」は、送金金額と送金料金を現金で支払い、相手の住所へ為替証書にて送金される。

 

そして、相手先は届いた為替証書を現地郵便局で換金できるというしくみになる。「口座宛送金」は、送金金額と送金料金を現金で支払い、海外の受取口座(銀行・郵便局)へ入金されることになる。
「口座間送金」は、ゆうちょの総合口座または振替口座から送金金額と送金料金を払い出し、海外の受取口座(銀行・郵便局)へ入金される。いずれも国により1週間から最長1か月もかかってしまうのが難点である。

 

楽天銀行

 

ビジネス口座の開設(個人ビジネス口座の開設も可能)が必要だが、ネット上で24時間手続きが可能で、月額使用料も無料。世界200カ国以上の国に送金可能。送金手数料は、1件につき1,000円と安く、着金手数料も、1,000円。ただし、着金手数料は、別途で受取人負担になってしまうので、注意が必要。便利なのは、送金先(受取人)と送金理由が毎回同じ場合は次の2つの方法から選べる点にある。

 

①送金先登録の際に「Remit Cardを利用する」で登録すれば、Remit Cardを使い、ゆうちょ銀行・郵便局のATMから入金する方法。

 

②所定の銀行(みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行)の口座から資金移動する「フリコミ送金」サービスの登録をして入金する方法。
毎回、SBIレミットが自動的に送金処理を行い、リファレンスナンバーをメールで知らせてくれる。その他、会員サイト上でインターネット送金用銀行口座に入金し、都度送金先(受取人)や送金額を指定もできる。
会員サイト上で送金依頼後、画面上に表示されるコンビニ注文番号+注文番号を近くのファミリーマートに持ち込み、レジで支払いすれば送金ができる「コンビニ送金」も可能となっている。

 

TransferWise

 

TransferWiseは2011年に開始され、今年、日本円の取引を開始した海外送金サービス。各国の海外送金したい人をマッチングさせ、その国内で取引で完結させることで両替コストを0にするという仕組み。

 

日本 Aさん      →10万円送金リクエスト         アメリカ Bさん

日本 Dさん      ←10万円分のドル送金リクエスト  アメリカ Cさん

この状態なら、A➡D(日本円) B➡C(ドル) 
同じ通貨での取引なので為替手数料や着金手数料が発生しない。

Ref :  Image  http://www.lifehacker.jp/2016/05/160512transferwise_report1.html

 

(ホームページの画面では、実際の手数料などの比較と受取額が明確になっており、銀行では774.86ユーロでTransferwiseなら801.67ユーロでお得)

サービス利用手数料は送金額の1.5%(総額5万円以下の場合750円)手続きをしてからTransferWiseの口座に24時間以内に入金が完了すれば、表示されている為替レートが適用される。
着金は送金後10分後〜翌日程度。ただ、取引は最大100万円までなので、企業間の送金では使えないケースもあるので少額に適している。

 

また、日本語対応していないので、英語での操作が必要だが、実際に送金される現地通貨や日付、節約できる金額などが表示されるなど、分かりやすいサービスなので、利用はしやすいと思われる。

 

まとめ

 

海外送金方法の使い分けにより、手数料をかなりカットできる。金額や送金先、送金頻度、受取先により、それぞれの用途によって海外送金手段を使い分けるのがコツである。
 

海外送金の手間やコストが節約でき、海外ビジネスを円滑に進めらることができる。SBIレミットは筆者も利用したことがあるが、海外で銀行口座がなくても、郵便局などで現金で受け取ることができるのが便利。
 

しかし、現金が必ずしも用意されているとは限らないので事前に対応できるかを電話で確認を取った方が良い。
さらにATM出金も便利だが為替レートと4%の手数料が掛かることを考えれば、金額により上記の送金サービスを利用した方が良いだろう。

 

 

 

 

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