エコシステムを知っていますか?

エコシステムとは、経営やIT分野の新語で、複数の企業が商品開発や事業活動などでパートナーショップを組み、互いの技術や資本を活用しながら、
開発業者、代理店、販売店、宣伝媒体、さらに消費者や社会を巻き込み、
業界の枠や国境を越えて広く共存、共栄していく仕組みの事。
本来は、生物とその環境の構成要素を1つのシステム「生態系」を意味する科学用語。
1990年代から、ビジネスでもITが急速に普及。インターネットが登場してからは、コンピューティングとネットワークの組み合わせにより、提供できるサービスの幅が格段に広がった。
以前は、国内でも海外でも大手企業が完全セットのサービスを提供してきたが、急速な技術の発展とグローバル化の中で競争力を保てなくなった。
そこで、イノベーションの基盤として、世界中のいろいろな企業が技術やサービスモデルを持ち寄り、共存共栄と相互作用をしながら、現在の形へと繋がった。ビジネスにおけるエコシステムは、「協業」だけでなく「分業」も組み合わせ、現在のイノベーションの基盤を作るようになった。
[アップルのエコシステム]
例えば、アップルのエコシステムは、アップルの製品群、端末、アプリなど、それぞれが考えられる。
iPhoneでは、チップセット(シリコン)、内臓カメラ、スクリーン、組み立て、販売など、多くの企業が携わっている。このように製造でも協業と分業が成り立っており、ひとつのエコシステムと言える。
また、iPhone、iPad、iMac、MacBook、iTunes、Apple TVなど、製品それぞれの持つ役割と提供価値(バリュー・プロポジション)によって、消費者のデジタルライフにおける、ひとつのエコシステムを提供している。
さらに、iTunesでは、アップル以外の企業が提供するアプリケーションや楽曲、映画なども組み合わせてエコシステムを形成している。
いずれの例でも、アップルが中心となって協業と分業により、多くの消費者の心を鷲掴みにするエコシステムを作っている。
そこで、世界的に見て、エコシステムが整った都市を分析してみた。
エコシステムが充実しているのトップ10都市
Compass社が公表した報告書によると、次の都市がトップ10にランクイン
Ecosystem
Rank
シリコンバレー
ニューヨーク
ロサンジェルス
ボストン
テルアビブ
ロンドン
シカゴ
シアトル
ベルリン
シンガポール
[起業家「スタートアップ」のハブ]